米債5年アノマリーは生きているか?

 

30年間ズーっと金利が低下した米債だって、±2%位の上下はあったので、ロングで負ける人も結構いたが、10年債5年持ったら大丈夫アノマリーと言う強力なアノマリーがあって、どんな局面で10年債買っても、5年後には負けずに抜けることが出来た、、、

赤色の5年先行した10年債金利(すなわち5年前の10年債金利)が、青色の現在の5年債金利より上にあれば、勝っているわけだが、昨年明らかに崩れた、、、

しかし、よく見ると、今回ボトムから5%近く上昇した米債も、現時点では5年前に買った10年債は2%(金利)のやられで済んでいる、、、

そして、5年前はここから、急激に金利が低下した、、、

なぜ、5年周期なのかは良くわからないし、1%以下で買った10年債が、ワークするかは解らないが、アノマリーが敗れてから1年半程度経過しているので、再度、アノマリーがワークするのに同じくらいの期間が必要だとすると、来年年末には5年債は2%を切ることになっている、、、

5月に書いた米国10年債金利は、早ければ年内、遅くとも来年前半に 2%台に下落し、最終的には2%を切る、、、』が実現するか、、、

ただ、現在は極めて逆風であることは間違いない、、、

とにかく、世界的に、スタグフレーションは不毛な結果しか残さないという理解が共有されていないため、1695年の荻原重秀の「貨幣改鋳」による悪性インフレと一緒の結果を招くまで、インフレ退治(貨幣価値の減少)に本気で取り組まないと思われるので、何らかのショックによってインフレ期待が霧消するという幸運に恵まれないと、1980年のFF20%という悪夢に突入する、、、